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ぼくらの レビュー

ぼくらの ぼくらの
鬼頭 莫宏 (著)
(IKKI COMIX)


スパロボに出たら精神コマンド最強か!?

鬼頭 莫宏先生によるロボット漫画です。

近未来の夏休み中学生になったばっかりの少年少女たち15人が海岸の洞窟で出会ったココペリと名乗るメガネの男にゲームに誘われます。

そのゲームは巨大ロボットを使って地球を守るというモノでしたが契約を結んだ後巨大ロボットのコックピットの呼び出され、そこでゲームのレクチャーが行われます。

しかしその戦いの後ココペリは居なくなり、謎の生物コエムシの元でジアースと名付けたロボットに乗って戦う事になってしまうと言う展開です。

全長500メートルの巨大ロボットであるジアースは兎に角強いのですが、敵も同じサイズでそれぞれ特殊な力をもっていたりします。
(ジアースはレーザー砲持ち)
しかしこのスーパーロボットには最大の問題点がありました。

ロボットを1回動かすごとに15人のパイロットが一人ずつ死んでいってしまうと言うことです。

しかも、動かしても死に敵との戦いに負けたら地球滅亡と言う逃げ場のない状況に放り込まれてしまい絶望するモノ、覚悟を決めるモノ、自身の目的の為に使おうとするモノと様々です。

本作はアニメ化もされましたし小説版もありますが、それははパラレル設定となっていてそれぞれストーリーが違います。

漫画版は搭乗するメンバーの全員が死亡(必ずしもジアースに取り込まれた訳ではないが)してしまいます。

最初の二人は動かしたら死ぬことすらしらず、後のメンバーも自分たちが操縦していることすらしらせる事無く死んでいきます。

コモ、アンコは情報戦略の為名前を出すのですが、ラストの方でウシロとマチが説明しに行くまでは他の子供達がどうして死んでいったのか家族にすら知らされていませんでした。

ラストの方はホント鬱展開目白押しとなっていて、ウシロの追いつめられ方がハンパないですね。

せめてマチが戦ってから死んでいたら、カコが自暴自棄にならなければとか、母親の事をもっと早く知っていればとかカナが契約しなかったら等色々ありますが最後の一人になった以上自分でケリを付けるしかなかったのでしょうね。

それにしてもジアースがスパロボに搭乗したらパイロットが一話ごとに減っていく魔の兵器となってしまいますけれど、スパロボ補正で何人かは生き残れそうな気がします。
何しろジアース以上の存在がごろごろいますからどうとでもなってしまいそうですね。

(追記)

ぼくらのofficial book も手に入れたのですが、これによると原作とアニメ版の違いがよく分かるようになっています。

特に原作終了前にアニメになってしまった為、途中から大幅な変更をすることになって行く辺りは作者了解済みだったんですね。

個人的にはアンコ編まではオリジナルに近い形でも良かったかなと思ったりもしますが、結構グロイから仕方がないかもしれませんね。

あと、原作の方が敵側の話が良く描かれているようにも思えますね。

まあ、どちらもパラレル設定なだけでまがい物ではないのは間違いないのですけれどね。



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