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デュアン・サーク〈1〉―魔女の森〈上〉 レビュー

デュアン・サーク〈1〉―魔女の森〈上〉
深沢 美潮 (著)
(電撃文庫)
深沢 美潮先生のデュアン・サークシリーズ一作目です。


誰だって最初はレベル1


デュアン・サークはフォーチュンクエストによく名前が登場する、伝説の勇者デュアンの物語です。

この作品はパステルの一人称で物語が進むフォーチュンクエストと違って三人称で物語が進んでいくので、主人公であるデュアン視点以外の場面もありますね。フォーチュンに比べるとデュアンの方が戦闘シーンも多いのでこっちの方が読みやすいです。

そしてこの第一巻はメインキャラである低レベルファイターのデュアン、高レベルのベテランファイターオルバ、魔法使いのアニエスの三人が出会うことになります。
後の勇者と呼ばれるデュアンですが、この時点では実戦経験のほとんど無いレベル2の弱小ファイターです。軍の下働きの仕事をしていたのですが置いてきぼりにされてしまい、相棒の羽トカゲ『グリーニア』のチェックと二人だけになってしまったものの、デュアンにとって運命の転機とも言えるオルバと出会い、魔女の森のクエストへ向かうことになります。

たぶんここでオルバと出会わなかったら、下手するとそのうちどこかで野垂れ死んでた可能性もありますねWWW

さらに、雪豹のクノックと共に魔女の森へ来ていたアニエスとも出会い三人で魔女、オグマとサムラの館へ。
アニエスは炎系レベル10ファイアーと言う(フォーチュン・デュアンの世界観では効力はレベル表記)強力な魔法が使えますが、それしか使えず精神力も足りないために一回使うと昏倒してしまう弱点だらけの魔法使い。最終兵器みたいな存在になっていますが、デュアンもオルバも攻撃魔法が使えないのでアニエスは結構重要です。元々クノックがかなり強いので昏倒してもなんとかいけるのかもしれないですが……。

安定して強いオルバは別格ですが、この二人はまだまだ冒険者としては初心者ですからね。オルバが何だかんだいいながらも面倒見ているのはほほえましいです。

(追記)

昨今はネット発の俺TUEEE系の主人公が流行っているのですが、本作の様に戦闘能力は無いけれど知能で戦うタイプも人気があります。

デュアンはちゃんと成長もしますし、ファンタジー冒険物の基本を押さえている作品と言えます。

もちろん、フォーチュンがあっての作品ではあるのですが、こっちから入っても十分楽しめる作品ですね。

最近のネット発作品ばっかり読んでいる人にこそおすすめさせたい作品です。




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