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フォーチュン・クエスト 3
忘れられた村の忘れられたスープ(下) レビュー

フォーチュン・クエスト〈3〉忘れられた村の忘れられたスープ(下)
新装版フォーチュン・クエスト〈3〉忘れられた村の忘れられたスープ(下)
深沢 美潮 (著)
(電撃文庫)
深沢 美潮先生のフォーチュン・クエストシリーズの三巻目、上下巻構成となっています。


ゲーマードラゴンJBの挑戦


前巻からの続き、トラップの所為でオウムに変えられてしまったクレイを元に戻そうと魔女マラヴォアを呼び出したモノの、条件として忘れられた村の忘れられたスープをもってこいと言われてしまったパステル一行。

何とか忘れられた村へたどり着いたのですが、すでに忘れられてから二百年の月日が経っておりスープは全く残っていないとのことでした。

となるとロールプレイングゲームお約束のお使いイベントとなり、スープの材料を探しに行こうと言うことになります。

その材料の中に『ブラックドラゴンの額に生えた毛10本』と言うとんでも無いモノが含まれていたから大変です。しかもニンジン一万本を煮詰めたエキスを用意するためにキットンがパーティーを離脱、クレイはオウムだしホントこのパーティーはいつも不利な条件でのクエストばかりです。

数多のモンスターの中でも最強クラスのブラックドラゴンがいるダンジョンへたどり着いたパステル達ですが、数々の罠、モンスターが配置されていて危うく全滅するかと思われた時、チート傭兵ジュン・ケイがレベル20の狂戦士エルトンを一刀両断、どんだけ無敵なんですかこの方は……。

ジュン・ケイの協力もありダンジョンの最深部へたどり着いたパステル達の前に現れたのがドラゴン族でも最強のブラックドラゴン、ジェローム・ブリリアント三世でした。

しかし、このジェローム・ブリリアント三世(JB)は何を考えているのかTRPGを条件に髪の毛をくれると言うことになり、それぞれキャラクターを演じることになりパステルがファイター、トラップが僧侶、ノルが華奢なエルフの女魔法使い、エルフのルーミィは盗賊を演じることになりゲーム開始。

ゲームマスター(GM)を司るJB有利な内容のシナリオなのに、ゲーム慣れしているトラップの猛攻によりあっという間にクリア目前というその時、JBが同じドラゴン族なんだしと言うことでシロちゃんにダイスを振らせてみたところ、幸運のドラゴンの本領発揮と言うところか、クリティカルヒットを連発されて全滅してしまうのでした。

しかし、JBはちゃんと額の髪の毛をくれたのですが、実はクレイの曾祖父青の聖騎士の友人であったことが判明。生け贄を要求したのも、実は友達が欲しかったと言うJBがなんだか可哀想ですね。


最後はスープを見事完成させ、マラヴォアを呼び出しクレイも元の姿に戻れるのですが、魔女マラヴォアは実は黒幕では無く実は女神メナースが元凶だったことが判明すると言う急展開、パステルの身体を乗っ取り自らの失敗を隠す為に妨害を仕掛けてきます。

結局、メナースが改心し、マラヴォアも魔女ではなくなり、大団円と言うところで今回のオチ、実はジュン・ケイは女性でした。パステルはちょっと惚れていたのに可哀想に……。




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