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新フォーチュン・クエスト １　白い竜の飛来した街　レビュー

新フォーチュン・クエスト １　白い竜の飛来した街
深沢 美潮 (著)
(電撃文庫)
深沢 美潮先生のフォーチュン・クエストシリーズの正式な続編となる作品です。

アニメ黒歴史

角川スニーカー文庫から電撃文庫へとレーベルが移行したのを機にタイトルが新となっていますが、物語上はフォーチュンクエスト８巻からの続きとなっています。

物語はパーティーメンバーが一旦故郷へと帰郷することになり、パステルは帰る方向が同じであるクレイ、トラップに、シロちゃんとルーミィと共にガイナへと戻りしばらくのんびりしていたのですが、亡くなった両親の事を思い出してしまいどうにも落ち着かない模様。
それを見逃さないのがパーティーのお父さん役であるクレイ。パステル達を故郷のドーマの街へ来ることを進めてくれます。
これだけ出来るのに不幸スキルがある所為で今回も苦労することに……。

騎士の家系であるクレイの家は息が詰まると言うことでトラップの家（盗賊団の本拠地でもある）に泊まることになります。

そこでトラップの父親達が悪魔の渓谷と呼ばれる場所へ行っているらしく、そこは昔白い竜がやってくる祭壇があるとのこと、当然シロちゃんと関係があるんじゃないかと沸き立つトラップとパステル。
なんで今までトラップだけではなくクレイまで思い出さなかったのかはご愛嬌でしょうかＷＷＷ

今回のクエストはこの悪魔の渓谷へ行くことでもう決定でしょう。
そのあとクレイの家へ行き、クレイの兄であるアルテアとイムサイの二人と出会ったり、クレイの許嫁であるサラの妹ジンジャーがパステルにツンツンしています。（結構好きなキャラクター達なんですけどアニメ版では完全に消滅していました……もうこの時点で原作通りはないんだなとしみじみ思っていたのが懐かしい……）

まあ、そしてトラップが市長に誘拐されたり、市長が自らの失態により作ってしまった借金返済の為願いを叶えてくれると言う白い竜を呼ぶため悪魔の渓谷へ出発します。

トラップのじーちゃんことステア・ブーツ（ランドの息子だと思われます）が今回付いてきてくれるので戦力不足なギリギリなんとかなる感じでしょうかね？

結局白い竜には逢え、それがシロちゃんのお母さんだと判明。そして遂にシロちゃんとお別れすることに……。
と、そんなこんなで終わるワケもなく、悪魔の渓谷に発生した巨大オオムカデを倒す為にクレイ、トラップ、じーちゃんが奮戦。原作ではパステル視点なので戦闘シーンはほとんどありませんけどね。
パステル、ジンジャー達は山小屋へ避難したところへなんと別行動していたノルと、クレイのじーちゃんが現れます。Ｗじーちゃんがオオムカデを引きつけている間に雪山に雪崩を起こして埋めてしまおうと言う奇策とジンジャーが思いつきます。

あー、このあたりはアニメで見たかったです。いや、このシーンはあったんですけどジンジャー居なかったし。

なんとかオオムカデを倒したモノの、トラップのじーちゃんが心臓病で倒れてしまいます。道は雪崩で通れなくなり、心臓病の薬は入れ忘れで持ってきていないと言う二重苦に。とは言えここは幸運のドラゴンのやってくる地でもあるわけで、まさかのシロちゃん帰還、しかもシロちゃんのお母さんの血を飲んだことによりじーちゃん復活（ダイの大冒険でポップが復活したのと同じ要領ですね！）
しかもドーマの街まで送ってくれて帰り道の心配もなくなりました。

市長も本当に白い竜の飛来した街として街興しを考えているようですし一件落着……かと思われたのですが、ノルの話によるとキットンが大ピンチとか。
せっかくの休暇もこれまでと言うことになるみたいですね。

それにしても再アニメ化しないのでしょうかね、前のは亡かった（いや、無かった）ことにしてでもかまわないので希望します。




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