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追憶の風―ホルス・マスター〈6〉レビュー

追憶の風―ホルス・マスター〈6〉
嬉野 秋彦 (著)

(ファミ通文庫)

ヒゲ早く帰れば再登場もあったかもしれないのに……


ホルス・マスター第六巻、プルプリッサをぶちのめし放置したアルハイムとディミトリアス兄妹はあることを確かめるために故郷の村へと帰ります。
そのころ、その村ミルモントンの周辺では隣国バルナスロー王国に支援された盗賊団が暴れ回っていて、困ったと嘆いているジュリオの兄にしてこの土地の領主である剣王、嘆きのシャピロの元にジュリオの部下であるガングリルから一通の手紙が届いていた……と言う話です。

謎に包まれていたアルハイムとディミトリアスの過去に関わる話でもあり、ジュリオと兄シャピロの確執の始まりでもある内容になってますね。

一応今回の的となる盗賊団を裏で操っていたヒゲダンディこと、美髯公アルモバッハさんは七星剣士団と領土問題を起こしている国家の大物だったりする人です。六絶卿とか言う七星剣士団の剣王みたいな大貴族のアルモバッハさんでしたが、たいして活躍することも無く速攻で退場することになってしまいました。

その後、盗賊退治に来たシャピロとアルハイムが対峙することになるのですが、アルハイムの幼なじみドゥニーズさんの命がけの制止により結局後にも先にもこれっきりとなったシャピロとのガチバトルは終了。
さすがに魔剣王に匹敵すると言われるシャピロはアルモバッハさんなんかより遥かに強かったみたいです。

今回は前回までの実質当ての無い旅とは違ってちゃんと目的を持って行動しているため、本格的に物語りが始まったなとおもいました。

オチはちゃんとプルプリッサが付けてくれたのも笑えましたし。



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