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沈黙と静寂の島―ホルス・マスター〈7〉レビュー
沈黙と静寂の島―ホルス・マスター〈7〉嬉野 秋彦 (著)
(ファミ通文庫)
そもそも砲じゃないだろ……
ホルス・マスター第七巻、今回はディミトリアスが風邪をひいてしまったのですが、シスコンメガネなアルハイムは男の医者に妹を診せたくないらしく、女の医者を捜してルプルワーニュと言う島へ渡ることになりましたが、そこは魔剣王の支配下にある島だったらしく島の責任者の剣王アーシェラと再会することになると言う話です。
ルプルワーニュは元々魔剣王の前にこの地を治めていた暴君クラウスによって造られた軍事要塞みたいなモノでしたが、現在はディミトリアスと同じく言葉を失った少女たちを集めた施設となっているようで、アーシェラは学長のようなこともやっているみたいですね。
ディミトリアスが回復するまで島にとどまることになったアルハイムでしたが、バルナスロー王国の侵攻作戦がちゃくちゃくと進められていて、アルハイムにも六絶卿の冠蛇のジェラルダインさんからアーシェラ暗殺してくれない? みたいな依頼を受けちゃったり、じゃあ、ジェラルダインよりお金出すからジェラルダインの首取ってきてくれないとアーシェラに依頼されちゃったりある意味シュールな状況になってます。
結局、島を守る方についたアルハイムたちは、迫り来るバルナスローの軍船めがけてクラウス砲なる投石機に乗って発射してもらい船に乗り込んでガチ勝負と言う展開になっています。
一応敵もそれなりに強敵なんですが、勢いが違う上侵攻を命令したバルナスロー七世が急逝してしまって戦争どころじゃないと言う急展開。
ラストのシーンではアルハイムもなんだかジルベルトをからかっているのか、普段よりご機嫌みたいですね。
伏線らしいことも多かった巻ですが、流れ敵にはこの先の激戦に続く閑話休題巻に感じました。
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