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お・り・が・み 澱の神 レビュー

お・り・が・み 澱の神
お・り・が・み 澱の神
林トモアキ (著)
(角川スニーカー文庫)


ぎゅっ☆


聖女にして魔王となった鈴蘭は世界を創造し直すと言う天に対し、今のままの世界を維持するため最後の戦いを挑むことになるのが今回のお話です。

億千万の眷属を集結させるべく、期限ぎりぎりまで粘ったモノの、ほとんどのアウター達は我関せずと欠席することになってしまいました。戦力の不足に頭を痛める鈴蘭でしたが、ドクターとリッチによって死んだはずの白井 沙穂が復活しました。

今までの無口で無表情、精神が壊れている戦闘凶だった沙穂ではなく『リップルラップル殿、萌え☆』とか可愛いキャラになってしまいました。
とは言え、戦力が少しでも欲しい鈴蘭にとっては最高の援軍だったりするわけで、天との戦いに出撃します。

今回は双方総力戦と言う状況で、一般人扱いの神殿協会側は律子の説得により戦線離脱。貴瀬と幼馴染にして、光側の鈴蘭の協力者であるフェリオールのみになってしまいました。

鈴蘭側ではリッチが大活躍、大魔導師の名に相応しい活躍をみせてくれますが、ヴァルキリーのフローレンスの裏切りにより相打ちになってしまいましたけど、最強すぎる魔法使いでした、

沙穂と、水無月の時雨の戦いは技量は圧倒的に水無月の方が勝っていましたが、沙穂の持つ武器が今月今夜であったことと、ドクターの仕込んでいた科学兵器によって敗れました。神速の速度も光速であるレーザーに比べれば遅かったと言うことですね。というかこれは反則すぎ。

ほむらと睡蓮、リップルラップル、翔希、フェリオールの戦いは自力ではほむらが勝っていたのですいが、四人のコンビネーションと翔希の黒の剣、そして睡蓮の太陽との空間をぶち抜くアホみたいな奥義『綿貫』によって焼き尽くされてしまいました。水無月同様『光』には勝てませんでしたと。

鈴蘭達ははアペイロン(超越せし者)となった貴瀬と戦うのですが、攻撃が効かないとか反則的なアペイロンの前に鈴蘭は心臓をぶち抜かれて倒れます。しかし、心臓ぶち抜かれたくらいで死ぬわけは無い的なノリで復活し、光を超える魔王の見えざる手によってアペイロンを倒します。もうどこかの少年漫画を彷彿させるインフレ展開ですWWW

その後、鈴蘭は自分の全ての力を失うことを条件に死んでしまった神々、人間全てを元通りに復活させ、めでたく世界はそのままを維持することになり、鈴蘭自身も平穏な学生生活に戻ることに……とはいかないのが、このシリーズのお約束でしょうか?

貴瀬とフェリオールが立ち上げたモノの、一年で借金まみれとなってしまった会社を力ずくで乗っ取り、悪の秘密結社伊織魔殺商会のメイド長となった鈴蘭。借りた金は相手が闇金だから返すことはなく、今から潰しに行こうとかW

一応普通の人間になったはずですが、もう悪の道からは誰も抜けることができないようでなによりです。

この後の物語は戦闘城塞マスラヲへ続くのですが、それまでの間何があったのかサイドストーリーとかも是非読んでみたいですね。


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