comi cafe

ウェスタディアの双星―真逆の英雄登場の章 レビュー

ウェスタディアの双星―真逆の英雄登場の章 ウェスタディアの双星―真逆の英雄登場の章
小河 正岳 (著), 津雪 (イラスト)
(電撃文庫)


いきなり大ピンチ


ウェスタディアの双星は銀河の二大大国の緩衝地帯にある小国ウェスタディア王国が、国王の急逝により次々と難関が襲いかかってくると言う物語です。

国王が亡くなった直後、隣国からの侵攻が始まり大ピンチとなったウェスタディア王国に仕えていたカルロ・チェザーリは、王太子コルネリオを王座に迎えなんとか窮地を脱しようとしますが、肝心の王太子が速攻国外逃亡の上ほとんどの有力貴族までもが居なくなってしまうと言う状況に陥ってしまいます。

これはもう終わりかと思った矢先、修道院に預けられていた王女がいると言うことを知りもう他に手がないとまったく王家の事を知らなかった15才の少女、ルシリア・ラデュ・ウェスタディアを女王に据え、さあ防衛戦だと思ったら今度は肝心の軍隊が逃げ出しちゃったよとか、これはもう国として終わってるだろうと言うスペースオペラの始まりですね。

残ったのは550隻の戦闘艦、相手は6000隻とかこの手の作品のお約束とも言える絶望的な戦力差ですね。

それをなんとかするのが一兵卒に降格中のレオーネ・バドエルと、軍人ではなく逃げ出した男爵の書記官だったアルベルト・アルファーニの二人です。

まともな戦争にすらならない戦力差を覆すと言うのがこの手の作品の魅力とも言える所ですね。

うん、かなり面白かったですね。最初の戦いと言うことである意味色々勝利フラグが乱立していましたからね。
しかし、最初の勝利が新たな戦乱を引き寄せてしまうと言う終わり方は良かったです。

これは久しぶりに楽しみな作品に出会えました。



トップへ戻る





各種レビューです。


あなたは

目の訪問者です。


Copy Right comicafe Co.,Ltd. Since 2005