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わたしの勇者さまシリーズ レビュー

わたしの勇者さま〈前〉
わたしの勇者さま〈後〉
ぼくの女神さま―わたしの勇者さま外伝

とまと あき (著), 塚本 裕美子 (著)
(角川スニーカー文庫)

勇者って職業じゃないよな


主人公、松宮陽子の家に異世界ルーの勇者シンが現れ、悪の魔術師ディーアックが送り込んでくる魔物とバトルしたり、日本の常識は異世界の非常識的なネタありと、異世界から〜系の基本がしっかりとした作品です。
このシリーズは陽子が主人公のわたしの勇者さま、前後と魔法使いのティータイムの他、日高くんとリミアがメインの僕の女神さま・女神さまに乾杯の5巻構成になっています。

魔法使いのティータイムと、女神さまに乾杯は異世界ルーのお話になっているのでファンタジーチックな世界観になっていますが、わたしの〜僕の〜は異世界から勇者さまやお姫さまが現れると言う物語です。

こちらの方が設定がおもしろく、地球〜日本の色々な常識や文化、食べ物等に驚くのがいいですね。

逆に陽子や一臣たちがルーの世界でとまどったり、いかに自分たちが知っていることがあまり役にたたなかったりと大変な状況に陥るのも、なんだか日本人がまったく知らない外国へいきなり行ってみた状態ですね。

一番適応していたのは陽子でもシンでもなくモルトなんじゃないだろうか?
(追記)

異世界移動ファンタジーの基本は、それぞれの世界の文化と技術のギャップがあればあるほど面白いことになりがちですが、このシリーズは日高くんの方がその点わかりやすくて良かったですね。

ファンタジー世界の騎乗戦でバイクに乗って戦うと言う現代人ならではの戦い方を見せてくれましたからね。

この作品の都合上、現代兵器を持ち込むようなマネはできませんからね。
陽子の方はファンタジー世界に馴染むのが恐ろしく早く、普通に暮らすことにはなんの問題もなさそうです。

シンは普通にチンピラフルボッコにしていましたが、こちらの世界の武器には興味は無かったのでしょうかね?

弾丸を撃つ者では無いとは言え銃と言う言葉がある以上銃とか大砲とか興味あっても……いや、勇者には不要ですね。



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