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バックガイナー 覚醒編 レビュー

バックガイナー 覚醒編
VING制作のバックガイナー三部作の第一作目。
ただし、完結編が開発中止になってしまった作品で、結局物語は全く完結しませんでした。

はるかぜに続く未完作品……


VINGが発売したはるかぜ戦隊Vフォースと同様のアニメをメインとした戦略シミュレーションゲームです。

ロボット色を強く押し出している作品です。キャラデザインに平井久司さんが採用されているだけでも購入する価値があります。というか、これぐらいしか無いかも……。

上記でも書いている様に、この作品は三部作として発売されたにもかかわらず結局完結編が会社の事業撤退により発売されませんでした。
結局どういうラストになる予定であったのかは、当時の制作スタッフ以外に知る人はいない作品です。

ゲームとしては、はるかぜ同様の簡単な戦略シミュレーションゲームのままでしたが、今回からシンクロ率というステータスがあり、これが低下すると戦闘が出来なくなってしまいます。

近接攻撃で低下するので、一撃で敵を撃破出来ない場合、敵をこれで無力化してしまう事も可能となっています。
はるかぜより難易度は少し上がっている感じでしたが、主人公である水樹慎たち、ガイナー化出来るユニットが強力なので優先してレベル上げをしていれば後半は楽できるようです。

ところで、舞台が2008年だそうで、時代が追いついてしまいましたね。当時は世紀末がどうのといったご時世だったのに……。

覚醒編プレイレビュー

実際にプレイしながら書きます。

ゲームを始めるといきなりOPアニメです。
OPはP兵器の試験中に暴走してしまい尊い二人のヘリパイロットさんがお亡くなりになりました。

一話「妖魔リゴルズ」

敵のトップに当たるルシータさんがいきなり何かに向かって手からビームを放っていました。誰もいないのに……。
2008年、ちょっと当時の近未来イメージがこんなんだったのかと悲しくなります。
ところで慎の母がネギを持っているのは何故だろうか、母親がネギを持つのはこの時代からのネタだったのか……。
幼なじみのなつみがいきなり霊感少女だとか言ってます。
しかもいきなり戦闘中です。自衛隊の方を使えばいいのに、警察庁の人型兵器ってパトレイバーじゃないんですから。
言わんこっちゃないとばかりになつみが怪我をしてしまい、慎は人型兵器リブラルに登場するとこの時点では謎の少女鈴音さんの言葉が聞こえてきます。
余裕でガンダムのパクリというか民間人→エースの流れですか……。
それにしても特機隊の人はなんで口を大きく開けているのでしょうか、疲れるだろうに。

最初のステージなのであっさり勝利。少なくとも負けるのが難しいくらいです。
戦闘後は、マサミツ(かませ犬)が何か言ってますがどうでもいいのですっとばします。

二話「死霊マサミツ」

かませ犬のマサミツが、病院へ襲撃、なつみのことをゼルウィードとか言ってます。
触手とか使ってます、腕が伸びて慎をとらえますが鈴音さんのイメージ映像に慎がちょい覚醒、撤退してしまいます。
日本語のイントネーションが微妙なハーフの矢代要と宮下絵里の二人が救援に来てくれます。
最初はこの二人と特機隊の皆さんで戦いますがすぐに隊長たちも来てくれますので無謀な行動さえしなければなんとかなるでしょう。

草加雫のP兵器、ガルバンはグレネード系が強力ですが移動後に攻撃できないのが辛いです。
隊長の瀬川巴さんは精神攻撃ができるバイッシュに搭乗しています。安定して強いですね。
戦闘後は小太郎くんが初登場して、意味深なことをつぶやいています。

三話「ガイナー覚醒」

須田警視が初登場、最初警視が名前かと思ってました。
慎となつみの病室へかませ犬が再び襲撃、しかしナイスタイミングの鈴音さんのおかげで慎が「ガイナーライゼツ」に覚醒。
マサミツの「よせ! 近づくんじゃない!」との命令をあっさし無視した雑魚がまっぷたつ。マサミツは部下に無視されるほど信用度が低いんでしょうか?
このステージではライゼツが近接攻撃しか出来ない上勝手に動くのでやられないようにしましょう。
ただ、マサミツが弱いので絵里&要で速攻マサミツ撃破してしまいました。
弱いな本気で……。

四話「特機隊出動」

メディカルルーム破壊の弁償の代わりに特機隊に入隊した慎となつみ(慎だけ弁償かよ、マサミツに払わせろ)です。
いや、でも慎、メディカルルーム破壊なんてしたっけ?
特機隊の内部を雫に案内され、シンクロ率を計っているといきなり敵襲だそうです。
P兵器の中がマイクロウェーブがどうのとか言っていますが、一話で慎が制服で乗っていますし問題はないかと。
ステージはまたもやマサミツ、いいかげんにしろ。

このステージから慎のキングリードとなつみのツグミが参戦。
あと、相田ひびきさんの回復系シェルバスクスも参戦。
最初マサミツはやられそうになると速攻で逃げます。すぐに追ってとどめを刺しましょう。

マサミツの攻撃ははっきり言って命中率が低いのでまあ、三回に一回くらいしか当たりませんので余裕です。
しかし、「オレは負けん、オレは負けんぞ!」とか言って変身します。
もうセリフがヒドイ、雑魚以外の何者でもない。
肩から何かツブツブを発射してきますが、なんの事はありません。部下であるドローランの強化版にすぎないからです。
はい、無駄な足掻きを見せましたがあっさり終わりました。
次のかませ犬ロンゲのヤタによってマサミツは消滅させられてしまいました。

四話「ジュリ復活」

今回から特警本部内を移動できるようになります。
なので、特機隊メンバーの装備も交換できるようになりますが、交換する必要は全くありません。リペアキットぐらいしかいらないかと。

自室へ戻ると警報が鳴り、特機専用輸送機「ガルデラント」に乗り込みます。
もう、軍隊以上じゃないか…………。

ちょっ、輸送機が成層圏まで飛んでるよー!?
大学の考古学メンバーの捜索が任務かと思ったらなにやらやばそうな雰囲気です。
しかもかなり低い高度からのパラシュート降下かよ、無茶苦茶だ、成層圏まで上がった意味はなんだったんだろう?

降下すると慎だけ降下失敗、一人はぐれてしまいましたが、隊長の「やっぱり…。」って、なんだそれー!
3ターン目にしてようやく慎が降下しました、いつまで飛んでるんだ……。
このステージはターン制限があります。ただ、このあたりから敵の数が多くなっていますので突っ込むとあっさりやられます、雫が速攻やられました。
ターゲットに近づくとヤタが登場して増援を送り込んできます、こいつらが非常にやっかいなゴブラリスです。こいつらはバーニング率が異様に上がりやすいので1ターンキルを心がけましょう。
16ターン目に瀬川隊長と矢代要が退場。リペアキットが尽きたのでリペアモジュールのみの回復しかできなくなりました。
20ターン目、やっとターゲットのカランボンのみになりました。ちょっ、逃げるなよ!
危なかったですが、23ターンで撃破。
続編で仲間になる鈴木舞子を救出しました。一応服は溶かすんですね。慎見るな!
しかももう一人はジュリに乗っ取られていましたが、皆さんお気楽すぎます。何が「楽しそうな人ですね」ですか。

六話「陸自の機甲兵」

翌日、雫に「鍛えてやるから」と言われプールへ向かうことになりました。
泳ぐシーンこそアニメにしてください……。

自室に戻ると慎の愚痴になつみが怒ってしまいました。まあ、そりゃそうですよねー。
その直後、絵里から新人の苗場菜々美を紹介されました。
絵里におちょくられる慎ですが、そんな事で落ち込むヒマなど無く、リゴルズが海上自衛隊・木更津海上基地に出現。
なんで、海自の施設に警察庁が乗り込まなければならないんですか……。

基地ではマッドサイエンティスト、グローベックスが何か企んでいる様です。
陸自の部隊がリゴルズと戦闘しています。このダバイルと呼ばれる機体は決して弱くないのですが、近接攻撃が無いので弾薬が尽きたらただの的にしかならない頭の悪さです。

最初はこのダバイルがオートで戦うので慎たちが到着するまではムービーみたいな物だと思ってください。どうにもできません。
3ターン目に特機隊が到着しますが、無能の陸自は「我々のじゃまをするな」とか調子にのりすぎです(まさに死亡フラグを10本くらい進呈したいです)
調子にのっていたツケが帰ってきたのか、グローベックスがネットワークに仕掛けたウィルスに感染してただの砲台に成り下がりました。
ざまあみろと思っていましたら陸自が全滅すると、こちらもまとめて自爆しやがるそうです。だったら最初からやっちまえ。

改良されたリゴルズがどんどん現れて放置しておいたダバイルがピンチに、しかたないのでシグナスとガルバンを援軍に向かわせました。
とは言えヤタの奴が更なる増援を送り込んできました。しかしこちらも菜々美が補給支援に来てくれました。

26ターン、陸自ダバイル一機HP127、特機隊は慎のキングリードHP327のみながら、何とか勝利しました。
危なかった〜。
グローベックスがすごい危険な場所で大見得きっていますが特機隊ひびきの「わたしのタイプじゃないわね」って……。
物語的には色々裏で動き始めたようですね。

七話「秘められた力」

翌日、自衛隊がなにやら隠し事をしている模様。まあ、それよりも菜々美の看護婦(当時はまだ看護師ではありません)はどうやらコスプ……?
慎が更衣室を覗くと瀬川隊長の身体に傷を発見しました。

その後、自室へ戻ると菜々美が射撃訓練をするとのアナウンス、慎は何が後々のためなのか分からないのですが、見学に向かうようです。
恐ろしい撃ち方をしていますが、跳弾したら死ぬ……。
ところで菜々美は「前向きな人が好き」らしいですが、要は後ろ向きの人もいいらしい、お金持ちが一番とか言っていますが。

今度は現場まで車両で移動ですが、変な車ですね。今回から菜々美が戦闘にも加わります。
現場は東京湾横断トンネル(アクアライン?)で、リゴルス共は電車を襲っているようです。
うわあああ、電車が完全に覆われている様です。これはキモイ。

どうするのだろうと思っていると菜々美が、慎となつみに任せたらどうかと言い始めます。隊長はシェルを降りて向かえとか無謀な命令を下します。
しかし、慎は菜々美に言われたからか、意外に乗り気ですね。いきなり現れた小太郎が大丈夫と言っているので大丈夫なのでしょうが。
おとりの慎となつみにリゴルズがとりつくとリブラル隊が電車を押し出してくれます。慎たちはピンチですが鈴音さんがまたもや助けてくれます。今回はなつみがガイナーゼルウィードとなって参戦します。
今回はライゼツも自由に扱えるのでリゴルズ共を蹴散らしましょう。
と、思ったら、人が取り残されている上、火災が発生しているそうです。ふ、ざ、け、る、な。

ゼルウィードは遠距離攻撃と回復能力に長けています。反面近接が弱いのでライゼツで上手くガードしましょう。
ちなみにガイナーはBP(バーニングポイント)を消費して戦闘を行うので、これが無いと話になりません。

とりあえず近くのリゴルズから順に撃破してと…………あ、落盤で道が潰れた。
しかも逃げ遅れた人の近くにも、死ぬって。

しかし、ガイナーの圧倒的強さの前にリゴルズ共等圧倒できます。
特にライゼツのソウルボルケイトは最強です。

と、思っていたら新たな救助者を発見、いそがなければ……。
でも、菜々美が補給物資を持って現れてくれました。もはやガイナー頼りなので物資は必要ないのですが。

三人目を救出したら後は脱出のみ、リゴルズの増援がずっと続くのでもう、無視してしまってもかまいません。
ガイナーには自己回復があるので、ちょっとやそっとでやられることはまずありませんので。

クリア後は小太郎との再会、慎が小太郎の名を知っていると言うことはライゼツになっている時は記憶が多少はあるのでしょうか?

八話「ヤタの挑戦」

絵里に進められて菜々美と射撃訓練をしている慎ですが、アホみたいな全弾発射をしています。
自室に戻ると小太郎が待っていました。どうやら小太郎は鈴音さんの命令でライゼツを捜していたようです。

リゴルズ側ではグローベックスとヤタがマサミツの細胞を使ってクローン実験をしているようです。
一応海パンは履かせてるのね。
そのころ慎は夢の中で大気圏突入を見ていました。過去の記憶みたいですね。

起きるとひびきが布団に潜り込んでなにかやっていました。しかも小太郎に覗かれています。

会議室に呼ばれた慎となつみにひびきがいきなりな質問を浴びせてきました。力を手に入れた感想も何もないと思うのですが……。
そんな前置きの後隊長が行方不明とか「な、なんだってー!?」な状況です。

隊長を捜していた慎たちは(何故か夜なのに人が集まる)公園へA・Iカーで向かっています。
それにしても、A・Iカーの名前がトータス号って……。
しかもいきなりガイナー化するとライゼツの口調が変わりました。ヤタは前世でライゼツに敗北しているみたいですね。もう一度倒してやりましょう。

このステージはライゼツとゼルウィードの二人で戦うことになるようです。ヤタはリゴルズの精鋭(いつもの)を呼び出して自分は後方へ下がりました。
雑魚リゴルズを片付け公園中央へ向かうとマサミツクローンが三体も出現しました。

これはキツイです。正直、一回敗北してしまいました。なのでステージ最初からやり直しです。

今度は突撃を避けて後方の敵から撃破していきます。
意外にジュドルの近接攻撃がいやらしいです。シンクロ率が落ちまくります。これはちょっとまずい状況ですが、またもや菜々美が救援に来てくれましたが、今回は菜々美のミカガミのみ?
しかし敵がどんどん増えていき、特機隊のメンバーが到着したものの押されています。
そうしたら小太郎が変身して助っ人に来てくれました。

今回は周囲のリゴルズを全滅させてから公園中央へ進撃、この時点でやられたのは雫と隊長の二人です。
小太郎とひびきが撃破されましたが菜々美の精神攻撃によりマサミツを無効化、そのスキにヤタを撃破しました。

逃げ出したヤタにライゼツは容赦なしあっさりと消し飛ばしました。
そこへジュリが現れ、モリマサ(またもや、かませ臭が……)となにやら口走ってから速攻で帰って行きました。

九話「P兵器の秘密」

瀬川隊長が要と雫を連れてどこかへ行ってしまいましたので、慎は本部内をうろつくことにします。

絵里から隊長が結婚していた事を聞かされた後、部屋になつみが訪ねて来ます。
外へ出てガイナー化していた時の話をしていると、何故そこにいるのか分からないが木の上からひびきが現れます。

ひびきの話によると隊長たちは陸自の岩田駐屯地へ向かったことを教えてもらえます。
隊長たちは陸自に潜入ですか、しかもあっさり(だめだ陸自……)

情報をあっさりハッキングされる陸自(このセキュリティの甘さ……そりゃ情報も漏れるよな)
脱出するため地下へ向かう隊長たちの前に頑丈なシャッターが、雫が余裕で爆破してしまいますが。

地下の研究施設にある特別保管庫の中には、な、なんと行方不明になっていた富士野の機甲兵団のパイロットがリゴルズ化した物たちでした。
どうやら富士野の機甲兵団とは四年前(2004年)にクーデターを起こして失敗して国外逃亡していたと言われていた人たちだそうです。

旧軍の防空壕跡を抜け外へと出る隊長たちでしたが、陸自に囲まれていました。
とはいえ、特機隊が見捨てる訳なく、余裕で戦闘モード(陸自全然相手にされていません)
慎の「隊長、やっちゃいましょう」とか、なつみの陸自師団長へ向かって「あの、おじさん嫌いなタイプ」とか。
ステージ最初は隊長、要、雫の三人は生身の状態なのでシェルを降下して貰おうとしますが、陸自のおっさんは対空砲火でじゃましてきます。
しかし、輸送機乗員も陸自相手に余裕ですね。
仕方がないのでバラバラに投下して貰うことになり、そこまで向かうことになります。(つーか、空爆はないのだろうか?)

生身の状態では瞬殺されるのでガードをしながらの行軍になります
陸自さんは前回役立たずだった、ダバイルに加えてバーナー装備のゼフロスを持ってきたようですが、こちらはダバイルとは違い火力不足な機体です。正直陸自さんは頭が悪いのではないでしょうか、こいつら切り離せばとんでもない雑魚です。

あと、作業用ゼフロスと呼ばれる地雷を設置する赤い機体がいます。
要、雫の順でシェルへ搭乗しました。下の方でゼフロスが一体補給物資相手に激戦を繰り広げています。

あ、しまった。瀬川機が撃破されてしまいました……。
でも、まだ搭乗前だったのでゲームオーバーにはならない様です。生身で陸自の駐屯地を切り抜けろと?

これはキツイかも……。それでもなんとか中央付近へ近づいていきます。
慎がガイナーチェンジして、ガイナーライゼツに変身。ダバイル共を蹴散らしてやります。

ゼフロスの攻撃でなつみもゼルウィードに変身。これで数の差は質で十分に補えます。
隊長が歩きなので、かなりチマチマとしか進めないのですでに45ターン経過しています。
ゴールに近づくと陸自の団体が押し寄せてきます。しかも浮遊地雷のウザさは半端じゃありませんね、敵と当たる時には7〜8個近くになっていました。

65ターンでクリア。

師団長がロケット砲もって一人で潜んでいましたがモリマサが現れました。
そこで富士野の機甲兵団隊長だった旦那を追って隊長が連れて行かれていました。

エンディング

結局鈴音さんは「ライゼツ!」とか「ゼルウィード!」としかしゃべっていませんでした。
次回予告、次回は隊長が敵として登場しますとか、ネタばれしてるし。予告の時点で飛翔編のかなりラストの方まで見せてるし……。

ホント良いところで終わるんですよね。

実プレイ時間はぶっ続けて10時間ほど(ゲームオーバー含めず)でした。
上手くやればもっと早くクリアできると思いますが、なにぶん購入した当時以来のプレイだったので……。
飛翔編も機会があったらレビューします。



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