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ブレイブ・ストーリー~新説 レビュー

ブレイブ・ストーリー~新説
宮部 みゆき (著) 小野 洋一郎 (イラスト)
(BUNCH COMICS)

原作とは、また違ったおもしろさがある

宮部みゆき先生原作ブレイブ・ストーリー(角川文庫)のコミック版です。


原作のワタルは小学生ですが、コミック版は中学生の設定。
異世界・幻界（ヴィジョン）や旅人の設定もＭＭＯＲＰＧっぽくなっていますね。
原作では実際のバトル展開はほとんど無かったのですがコミック版は基本的に次々と強敵が現れて撃破して言っていますね。まさに少年漫画のノリです。

登場人物の設定も一新、三谷　亘（ワタル）と芦川　美鶴（ミツル）の二人だけではなく原作では実質空気扱いだった大松　香織（カオリ）も旅人としてヴィジョンへ行きます。
原作だとワタルとミツルの二人だけだったんですけどね。さすがにそれだとあっさり終わっちゃうからなのか、大量の旅人たちが戦いを繰り広げていますね。キ・キーマとミーナも登場しますが、この二人は原作よりコミック版の方が好きです。

コミック版はシグドラが居たのが良かったと思います。基本的に旅人は何かの願いがあるわけですが、このシグドラたちももちろんそうです。ヤバイ連中ばかりですけどね。

こいつ等がいたおかげで敵味方が解りやすくなった感じがありますね。というか、大陸自体が南北できっちり分かれていますが。

この世界観がブレイブストーリーの魅力だと思います。
下手にごちゃごちゃしていないのがいいんですよ。

ラストの展開にも感動しましたね。ミツルの願いがちゃんと叶ったのは本当に良かったです。


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