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小娘オーバードライブ 新版シリーズ レビュー

小娘オーバードライブ 新版
笹本 祐一 (著)
(ソノラマノベルス)
なんだか今でも新鮮な作品
文庫版も持っていますが、あえて新版の感想です。
1巻と2巻には文庫版プラス書き下ろしの短編が加筆されていて、3巻は完全に書き下ろしとなっています。
今でも新鮮だと思うのは、正義の味方のアルバイトをすることになった美帆が、主人公でありながら基本的には自分から行動しようとはしていないんですよね。
まあ、正義の味方なんだから事件が発生しないとヒマなのはわかりますけれど、どちらかというと日常のシーンの方が記憶に残ると思います。
一番行動しているのはなんだかんだ言って京志郎だったりしますし。
のぼるはのぼるで、世界の犯罪者をどうにかしようとか、そういった広い範囲の事は全然考えてませんね。
最初は麗香と美帆がライバル関係っぽく見えたんですけど、普通の友達にしか見えません。
麗香はのぼると後方支援をしている方がしっくり来ます。
逆に美帆と京志郎は攻撃を担当している方がぴったりのコンビだと思います。
こういった作品は緊迫する状況でも、まったりしているような雰囲気を持っていると思います。
だいぶ前の作品なのにネタが今でも十分通用するのもすごいと思います。
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