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楽園の魔女たち―楽園の食卓〈中編〉 レビュー

楽園の魔女たち―楽園の食卓 〈中編〉
樹川 さとみ (著)
(コバルト文庫)
百人抜きは剣聖クラスじゃないかな
楽園の魔女たちシリーズ二十巻目となる今作は、遂に始まってしまった帝国とノヴァとの戦争、そして殿下は皇帝の名代として戦争の指揮をとることになってしまい、魔術師の資格を組合本部に返還してしまいました。
さらに帝国と敵対する西南諸国連合のスパイとして帝国に潜り込んでいたマリアの旦那、ジェイルが帝国に捕まってしまい助けに行ったマリアに返ってきたのは雨の様な矢でした。
意気消沈するマリアはフレイ少佐と行動していたファリスと合流して、一路北方の列強国ノヴァを目指すことになると言う話です。
ノヴァにはナハトール率いるモンダイブ傭兵団が居るため、局地戦争では大国である帝国とも渡り合えているようですが、総力戦ではとても勝てそうにもありませんね。とは言え殿下も犠牲は少なくしたいみたいですし大変ですね。
その頃サラさんは三人とは全く別に動いていますが、やっぱりあの屋敷じじいは行方不明の黒の長老だったことが判明しました。魔術師は辞めてしまったみたいですが結構深いところに居るようです。
今回はフレイ少佐がマリアとファリスのコンビのサポートを上手くやっているのが良いですね。
そして最大の山場はファリスの百人抜きでしょうね。殿下が嘘をついていないことを証明するためノヴァの猛者百人を倒したら信じようと言うことになり、九十九人までなんとか倒しますが最後に出てきたのがまさかの(むしろ予想通りの)ナハトールでした。
楽園に来たばかりの頃は全く勝負にすらならなかったファリスですが、今回は九十九人抜きをやった直後に互角の戦いを見せると言うのですから相当レベルアップしてますね。
戦いはファリスが倒れてしまいましたが、実際は相打ちで、もし相手がナハトールでなければおそらく勝利していただろうと言うほどです。ナハさんも百人斬りと呼ばれたくらいの実力者なのにすごいですね。
百人抜きは失敗してしまいましたが、ファリスはさらわれたとされるノヴァ首長の子供を捜すことになるのですが、そうやらその生存の可能性は低いとか……最終決戦まであとわずかです。
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