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楽園の魔女たち―ドラゴンズ・ヘッド レビュー
楽園の魔女たち―ドラゴンズ・ヘッド
樹川 さとみ (著)
(コバルト文庫)
熱すぎるぜ、支部長さん
楽園の魔女たちシリーズ五巻目となる今作は、エイザードをなんとかしたいと何時も熱くがんばるヨンヴィル国騎士団虹の谷支部の支部長さんが主役となる話です。
ある日、毎朝日課として木の上に上っていた支部長さんでしたが、うっかり地面に落下して頭を強打してしまいました。
一応無事に意識を取り戻したかに見えた支部長さんでしたが、その日から奇妙な行動が目立つようになりました。何時も熱い漢ではあったのですが、まさか炎を口から吐くことになるとは……。
どうやら、頭を強打したときにドラゴンに憑依されてしまったそうです。しかも徐々に身体を乗っ取られつつあるとか、なんて可哀想なんだろうか支部長さん。
取り憑いたのはリンドブルム、つまりドラゴン。名前はガーガと言うらしく、飛行訓練中にうっかり崖から転落、魂が抜けてしまい、同時刻に倒れた支部長さんにくっついてしまったとか。
一応まだガーガの本体は生きているらしく、分離することも可能らしいのですが、雄のくせになよなよと女々しいガーガは戻ってもバカにされるからとか言ってイマイチ乗り気ではありませんし、戻すにしてもドラゴンと接触するには協会の許可が必要とかで時間がかかるとか。支部長さんがまともで居られるかどうかが微妙なラインだったりして大変です。
まあ、なんだかんだ言っても無敵の精神力を持つ支部長さんですからこのくらいの事ではめげません。
今回もなんだか根性で問題解決、竜騎士となった支部長さんは最高の三枚目ですよ。
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