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D.C. II P.S.~ダ・カーポII~プラスシチュエーション
(DXパック) レビュー

ヒロイン総数12人以上と、オリジナルの二倍以上等という恐ろしいことをしてくれるD.C.シリーズのⅡ移植作。
さわやかヤクザ最強伝説
アニメ化の話の方は置いておくとして、このP.S.ですが、9999円のDXパックが凄いです。
春風のアルティメットバトルとTVアニメRemix-DVD、サウンドトラックラブラブキーホルダーが付いています。
…………え? DVD二枚組をわざわざ二つのパッケージに分ける必要があるのですか、何故に?
最初は、まあどうせPC版も出るだろうしとちょっと様子見だったのですが、新キャラの声優陣やアイシアが登場すると聞いて即予約しましたね。買わないで後悔するより買って後悔した方が良いってどこかの誰かが言っていましたし。
システムは問題無し、あらすじモードがもし無かったらとんでもない時間がかかりそうですし。
システムボイスはアイシアをメインに使っていますが、杉並のシステムボイスが面白すぎるのが問題だろう(毎回ツっ込んでしまう)
問題点は、ディスクの交換時の認識が遅いのか読み込めないことが多いくらいですか(たぶん少し待ってからボタンを押せば大丈夫)
キャラクターが倍増したことにより、元々の人形劇編、お化け屋敷編に加えて生徒会編とSSP(セクシー寿司パーティー)の二つのストーリーが加わりました。
オリジナルのキャラたちはそのままで、新キャラが新ストーリーを選択すると進めるようになっています。
詳しくは『人形劇がいい』音姫、小恋、杏の三編、『お化け屋敷がいい』由夢、ななか、美夏の三編、『それ以外にしよう→生徒会を手伝う』茜、まゆき、アイシアの三編、『それ以外にしよう→残念だけど断る』麻耶、エリカ、まひるの三編となります。
実はまだ…………ゲフン、ゲフンッ…………ネタバレすぎますかね。
ただ、最初茜をクリアしたとき、生徒会を手伝わないルートからクリアしてしまって前半のイベントすっとばしてしまいましたが、問題はないみたいです。
あ、一応注意として、音姫、由夢、アイシアは攻略制限がかかっていますので最初から狙うのは無理な仕様になっています。
以下ネタバレレビューです。
朝倉音姫・ 朝倉由夢・ 月島小恋・ 白河ななか
天枷美夏・ 雪村杏・ 花咲茜
高坂まゆき・ 沢井麻耶・ エリカ・ムラサキ・ 小鳥遊まひる
アイシア
莉乃・ 藤林忍
da capo・ al fine
姑な姉
朝倉音姫義之のことを弟くんと呼ぶ通称『音姉』ですが、彼女がメインヒロインです。
基本的に音姉はどのヒロインのルートに行っても同じ行動をとります。
ルートによっては音姉の扱いがヒドイ気もします、由夢ルート以外では後半出番が減るのでしかたがないのですが……(まゆきルートではそれなりに登場しますが)
毎回苦渋の選択を強いられることになる音姉ですが、義之が無事なら他はどうでもいいのか、さくらと純一のことは基本説明してくれません。
なんだか、永遠に義之の姉として付いていきそうな感じです。
鍋が残念なことになりました
朝倉由夢音夢譲りであろう料理の腕でせっかくの鍋を全滅させてくれるもう一人のメインヒロインです。
予知夢の能力を持っていること以外は魔法は使えないようですが、その外面の良さも音夢ゆずりなのか、それなりに優等生として通っている模様です。
微ツンデレキャラを意識しているのか、義之に対してはちょっと厳しめでしょうか。
ただ、誕生日イベントはなんだか、可哀想ですね(予知夢の通りになってしまったことの方がショックだったのだろうと思います)
妹風キャラは今回由夢だけなこともあって、前半は結構出番が多い子です。
ヤンデレ最有力候補
月島小恋正直、ななかに浮気してのBADエンドの方が好きな管理人ですが、普通なエロ娘です(茜とかと違い素はエロイ子)
魔法関連の話はほとんどなく(事故関連くらいか?)物足りない展開。
ただ、小恋ルートはななかと渉が青春していて良い感じでした。
ふれるな危険
白河ななかことりのマイナーバージョンのチート能力保持者白河ななかです。
この人の思考を読むとか反則だろう能力をフルに活かして様々なことをしでかしてくれます。
特にエリカルートで義之とエリカの思考を読んだシーンでは、初音島へようこそではなく地球へようこそとか言ってしまいそうな雰囲気があって危険な能力です(和泉子の様な記憶を消せる能力がエリカにあれば問題はないけど)
ななかと渉の『白河カムヒアー!!』は最高でした。
仰げば尊し
天枷美夏ロボット娘である天枷美夏はバナナ嫌いとか言っていますが、実は好きなんだろうお前は……とツッコミを入れたい。
大体そんなに嫌いならバナナそのものじゃなくてサプリでも作ってもらえばいいいのではないでしょうか?
とにかくロボット娘なのにスペックは人間並とか……まあ、そういったコンセプトで作られたのだろう. ところで美春開発から十年たってから創られたということは時代的には今よりはちょっと未来の筈、技術革新に驚いているようですが、正直実はお前は昭和に製造されたんじゃないかと思えるくらいの知識とか、開発スタッフに『これが今の最新アイテムだぞ~』とか言われてだまされていたのではないかと心配になります。
パーフェクトボーゲン杏
雪村杏杏は雪村流暗記術により一度見たり聞いたことは忘れ無い記憶力を持っていますが、魔法の桜の木に願って手に入れた能力であったため、桜が枯れた後はその能力を失ってしまいます。
ルートによっては日常生活に支障を来すほどの記憶障害になってしまい、杏ルートには救いようのないBADエンドがあったりと悲劇のヒロインとなっています。
ただし、エリカルートなどでは最後までその記憶力を持ったままとなっていますが、この能力を持ったまま風見学園の生徒会長になったら恐ろしいことになりそうです。
雪月花集合
花咲茜プラスシュチュエーションでヒロインに昇格した雪月花最後の一人。
茜は死んだ筈の妹の意識と身体を共有しているため二重人格のような状態になっています。
冗談では義之に色々エロイことをしてくる茜ですが、本来の茜は内気だとかギャップ萌えヒロインとなっています。
PC版逆移植が待ち遠しい……。
飛べ誰よりも高く!
高坂まゆき茜同様ヒロインに昇格した風見学園生徒会副会長で陸上では走り高跳びの選手と言うアグレッシブなお方です。
まゆきルートは魔法関連はさほど関係なしなルートです。
一応、このルートではさっさとまゆきと義之が精神的に繋がっているので消滅フラグが消滅しています。
つまりさくらは無駄死に(死んでいないけど)の上音姉が迷惑掛けまくっていますがそれもただの杞憂とか……ひどいよ。(まあ、そうじゃなかったらまゆきの応援の為、島の外に出て消滅とか恐ろしいことになっていたでしょうが……)
このルートはまゆきのライバルで同じく走り高跳びの選手、めぐみさんが登場します。
かなり可愛い人です(性格もさっぱりしていそうです)PC版ではぜひこのめぐみさんのルートもお願いします。
将来は研究者かな?
沢井麻耶委員長ルートですが、序盤から壊れていますね。教室でなにバカップルな会話をしてくれているのでしょうか、萌えるじゃないですか。
かなり過去にトラウマを色々負っている上、母親が倒れているとか、結構シビアな家庭に育っているのに強い子です。
美春、美夏、ミアキ、ミフユと来て次のネーミングはどうするのか気になります。
全ては杉並の手の上で
エリカ・ムラサキこのルートは新規ルートの中でも杉並が最高に輝いているルートでした。
エリカは宇宙人とかいう設定なのですが、とくに地球人となんら変わりないようです。
まあ、付属一年には見えないスタイルとか、セリフがツンデレ過ぎてシャナとかルイズに見えてきました。
このルートはもう、後半の展開がすごかったです、非公式新聞部の地下アジトが全部で53カ所とか(おそらく初代杉並の時代から毎年一つずつ造られたと思われる)
リオとの戦いは杉並の手の上で踊らされていた訳ですが、EDFの本部より的確な指示を出している杉並に惚れます。
幽霊少女再び
小鳥遊まひるまひるは発売前から幽霊じゃね? と言われていた通りの幽霊少女でした。
七不思議の情報を全て知っている義之にしか見えないとのことですが、さくらあたりなら見えていても不思議ではないかも。というか桜の木に願って復活とかあるかなと思っていましたがラストは成仏してしまうとか泣きゲーとなってしまいました。
銀髪の魔法使い
アイシア今作真ヒロインと言える銀髪の魔女。
アニメ版とは性格がちょっと違う気がしますが、そういったことはアイシアの前には些細なことですね。
どうやら世界中であのおもちゃを売って生活しているようですがあれって、魔法で造っているんですよね。つまり元ではタダとか。
良心価格の理由もよく分かりましたが、さすがにこの時代の日本人には売れないかと。
精神的にも大人になっているのか、杏と茜の逆セクハラにもノっていますしね。
アイシアルートでは後半、義之の存在が桜の木の魔法によって保たれていることを義之本人が知ってしまうのですが、このルートの義之は本物の男でした。
島のみんなに迷惑がかからないように桜を枯らすなんて自殺行為もいいところです。
アイシアルートは義之が一番格好いいと言えるシナリオでした。
エンディングはさくらが無事で何よりですが、アイシアのことについて音姉と由夢辺りが姑となりそうで怖いです(本来はさくらが姑なのに……)
ドングリころころ
莉乃隠しヒロインその一、森の中で遭遇するドングリ大好きな画家のお姉さんです。
この莉乃に関しては発売前から普通にグラフィックが登場していたりしますし、CMとかでも出ていますので、知らないと言う人は少ないかも。
お姉さんとは言っても幼女にしか見えない人で、謎のドングリ料理を義之に披露してくれます。
隠しヒロインの割にCG数も多く、義之が自分の道を探し始めるとか結構良いシナリオとなっています。
忍者でござる、ニンニン
藤林忍オイオイ、とツッコミを入れるしかない隠しヒロインその二。
いきなり忍者とか、それも初音島の住人じゃない様です。
全キャラ中一番唐突な展開で、もはやプレイヤーもどうしていいのか解らない忍者娘。
シナリオが一番短いのであっという間に終わってしまいましたが、これでも義之消滅フラグ回避になるのでしょうか?
さくらの魔法
da capoさくらがメインの裏話的なお話となります。
このシナリオはさくらと純一の会話がすごく良いです。
さくらが髪を切るシーンは、そして義之に真実を告げ、消えていくシーンはさくらファンとしては目から塩水が溢れてしまうことでしょう。
ラストは謎が多く続編の期待が掛かるような雰囲気があります。いったいさくらが居た場所はどこなのだろう……?
義之復活!!
al fine音姉と由夢のエピローグとなるシナリオです。
PC版は各ルートの最後にそのまま含まれていたのですが、アイシアの登場によりこのままだとメインヒロインの座を奪われかねないと言うことから産まれた物じゃあないかと管理人は勘ぐっています。
選択肢は音姉と由夢のどちらかだけ。義之が見事復活を遂げることになります。
全体の感想
予想以上にボリュームアップした出来だと思います。総ヒロイン数が6人から14人とか、これはやり過ぎじゃないかと思えるくらいのすごさがありますね。
PC版逆移植がとにかく楽しみです。もう二、三人ヒロイン増やしてもいいんじゃないかとか、むしろ杉並シナリオを是非追加してほしいです。
あとファンディスクも移植するんでしょうかね。
もし移植されるとしたら新ヒロインたちのシナリオがどうなるのか期待しています。
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